マイニングシティは仮想通貨のマイニングで超高配当を謳い、多額の資金が入ったプロジェクトでしたが、現在もサイトは稼働しておりクローズしてはいないものの、数年前から出金停止状態が続いており、実質飛んだ状態になっています。
マイニングシティは創業者グレゴリー・ロゴスキー氏が、マイニングシティで推し進めていたコイン「BTCV」を開発したマインベスト社の役員であったこと、そしてマイニングシティ社のマイニングへの出資者は「紹介料」として集められていたことから、全ては最初から飛ばす計画のポンジ・スキームだったのではないか思われます。
そのマイニングシティの日本でのマーケティング用に作られたマイニングシティジャパンを取り仕切っていたのが松岡誠。
マイニングシティだけでも松岡誠を通して相当な金額の被害が出ていると思われますが、実は過去にも仮想通貨関連の投資案件で行政処分を受けていることがわかりました。
本誠の名前で行政処分を受けたのち、松岡誠へと名前を変え、同じ仮想通貨をベースとした案件でお金を集めていることから、マイニングシティもポンジスキームとわかって活動していた可能性が非常に高いと思われます。
この記事では、まだ逮捕はされていないものの完全に詐欺師と言える松岡誠についての詳細をまとめました。
マイニングシティは、ポーランドを拠点にした「マインベスト」の設備を利用してサービスを提供しているクラウドマイニングサービスとされています。
マイニング設備が整った企業に出資することで、マイニング報酬の一部を投資家に配当するというサービスなのですが、2019 年 7 月頃より様々なメディアに取り上げられ始めたことから話題となった投資案件です。
コインオタクやコインテレグラフといった大手仮想通貨メディアが一斉に PR 記事を掲載。多額の広告費をかけて、なりもの入りで日本にも進出してきました。
海外の業者のクラウドマイニングといえば、過去にもビットクラブのように悪質な MLM 案件多数ありますが、マイニングシティも現在は出勤停止しており、ほぼ確実にポンジスキームであると思われます。
マイニングシティを運営しているのは、キプロスを本拠地とした「Prophetek Limited」という企業です。
「Prophetek Limited」について調べると、公式サイトには CEO とされる「Gregory Rogowski(グレゴリーロゴフスキ)」氏の写真が確認できます。
ただ、「Prophetek Limited」について詳しく調べると、登記情報のディレクター/オフィサーの項目にはグレゴリーではなく別人の名前が記載されていることがわかりました。
(登記情報の一部)
登記情報のディレクター/オフィサーに記載されているのは「ΚΥΡΙΑΚΟΣ ΜΕΤΤΗΣ」という人物で、ギリシャ語で表記されていることからキプロスの現地人であることが予想できます。
この「ΚΥΡΙΑΚΟΣ ΜΕΤΤΗΣ」ですが、なんと 65 社にも及ぶ企業に名を連ねていることが判明しています。
恐らく、キプロスに法人を設立を手伝う代行業者みたいなものがあり、その業者が使う人物なのでしょう。
ここまでの情報を見るだけでも、「マイニングシティ」の運営は少なくともキプロスにはなさそうです。
マイニングシティのメインコンテンツともいえるコインの「BTCV」ですが、その開発者のマインベスト社のアブラモビッチ氏が「資金難に陥った」と ZOOM 会議で発言しており、その価値も激減しました。
資金難に陥った原因はバイナリー制度の粗悪な配当設定のせいで予期せぬ支払いが発生したとのことですが、コインの運用とバイナリー(いわゆるマーケティングや集客)は同じプロジェクトであっても別軸のはずですから意味不明ですね。
マイニングシティのサービス開始当初に行っていたビットコイン(BTC)マイニングですが債務超過を公表する前の 2020 年 11 月から一度もマイニングしてない事が判明しています。
▼BTC のマイニング状況
1100 日間ビットコインのマイニングを行うプランを販売していたはずですが、その実マイニングは一切行われておらず、配当は出し続けていたということになります。
この時点でほぼポンジスキーム確定と言えるのではないでしょうか。
これまでの情報を見る限り、「マイニングエクスプレス」や「ジュビリーエース」逮捕者も出ている大型詐欺同様に、出金再開はせずにゆっくりフェードアウトしていく可能性が非常に高いと思います。
今後逮捕者も出るかもしれません。
マイニングシティと検索すると一番上に表示される「【公式】マイニングシティ Mining City 登録方法・紹介・報酬」という WEB サイト。
公式サイトを名乗っているようで、サイト名は「マイニングシティジャパン」となっています。
サイト内を見る限り、マイニングシティが日本に上陸に合わせてセミナーや解説動画にてマイニングシティの普及活動を行っているウェブサイトのように思われます。
公開されている動画やサイト内にある Team 松岡という表記などから、「松岡 誠」が運営のトップだと思われます。
この「松岡誠」ですが、先に結論から言うと完全に詐欺師なので注意が必要です。
「松岡 誠」について調べていくと、複数の web サイトにて以前は「川田誠」「川田真琴」として活動していたという情報が確認できました。
これを踏まえて「川田誠」「川田真琴」という名前を調べていくと…
過去には「川田誠」「川田真琴」として活動していたようです。
川田誠を掘り下げて調べてみると、行政処分を受けていることが発覚しました。
行政処分の中身を見てみると、集めたお金は運用ではなく川田誠が使い込んでおり、実際には運用の実態はなかったとのこと。
完全にマイニングシティと同じですね。
行政処分を受けた「川田 誠」では活動ができないため、「松岡 誠」と名前を変えて過去の詐欺と同じことを行ったのがマイニングシティジャパンという印象です。
行政処分を受けたことにより、名前を変えて活動をしている松岡誠。
マイニングシティ自体がほぼ確実にポンジスキームであることや、その中身が過去に行政処分を受けた内容と酷似していることから、ポンジスキームとわかっていて勧誘をしていた可能性が非常に高いと思われます。
そもそも、マイニングシティジャパンというのが公式であるかどうかも怪しく、マイニングシティというポンジスキームを、お金を集める手段として利用した可能性まであります。
逮捕されていないのが不思議なくらい、松岡誠は 100%詐欺師ですね。
過去にも名前を変えて活動をしていることから、また名前を変えて別のポンジスキームをしかけている可能性も十分にありますので、ご注意ください。